2024年10月期のTBS系ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」など、多くのドラマや映画で活躍されている倉悠貴さん。いま注目の若手俳優の一人ですね。
そんな倉悠貴がこれまでどんな作品に出てきたのか、その経歴や魅力、おすすめ映画作品をご紹介したいと思います。
倉悠貴の経歴・プロフィール
倉悠貴のプロフィールは以下の通りです。
<基本情報> | |
名前 | くら ゆうき |
生年月日 | 1999年12月19日 |
年齢 | 25歳(2024年12月現在) |
出身 | 大阪府 |
身長 | 173cm |
事務所 | ソニー・ミュージックアーティスツ |
2018年、ファッション誌「MEN’S NON-NO」に写真を掲載したのをきっかけに、ソニー・ミュージックアーティスツからスカウトされ芸能界に入る。2019年にフジテレビ系ドラマ「トレース〜科捜研の男〜」で俳優としてデビュー。
2020年、池田エライザが監督した「夏、至るころ」で映画初出演ながら主演を務める。
その後も「街の上で」「うみべの女の子」「衝動」(ともに2021年)、「傲慢と善良」「六人の嘘つきな大学生」(ともに2024年)など話題の映画に出演。
TVドラマにも多数出演し、2020年後期のNHK朝ドラ「おちょやん」で、杉咲花演じる主人公の弟・ヨシヲを演じ話題を集める。(杉咲とは後に映画「市子」でも共演)
2024年には B’z 稲葉浩志の「Chateau Blanc」のMVにも出演しています。
強めのイケメンで、外見だけでもかっこいい人ですが、それに留まらない確かな演技力があると思います。今後の更なる活躍が期待される、注目の俳優さんですね。
倉悠貴 映画作品
倉悠貴の出演しているおすすめ映画作品を以下にご紹介します。
「市子」(2023年)
戸田彬弘の戯曲「川辺市子のために」を戸田自らが監督として映画化したヒューマンサスペンス。
長谷川義則(若葉竜也)と川辺市子(杉咲花)は二人でつつましく幸せに暮らしていた。ある夜に義則は市子に婚姻届を見せ「一緒になろう」と言い、市子は泣いて喜ぶ。
結婚を約束した二人だったが、翌日、あるニュースを見た市子は何も告げず姿を消してしまう。
失踪した市子を探す義則は、刑事(宇野祥平)から「川辺市子という名の人物は存在しない」と告げられる。
そして市子の昔の友人や同級生に話を聞いていく中で、彼女が以前は別の名前を名乗っていたことや、育った境遇、彼女の過ちを知り、愕然とする――。
「ただ普通に生きていきたいだけ」と願う彼女が避けられず背負ってきた宿命とは?
倉悠貴は杉咲演じる市子の最初の恋人・田中宗介役で登場。ヤンチャな高校生として周りからも一目置かれる存在だが、市子の知られざる境遇を目の当たりにすることになります――。
「うみべの女の子」(2021年)
「ソラニン」などで知られる浅野いにおの漫画を映画化したもの。監督・脚本・編集:ウエダアツシ。
※R15+指定で生々しい濡れ場のシーンなどを含みます。
海辺の田舎町で暮らす中学生の佐藤小梅(石川瑠華)は、憧れだった三崎先輩(倉悠貴)にひどい振られ方をし、そのあてつけで自分に好意を持つ磯辺恵介(青木柚)と衝動的に身体の関係を持ってしまう。
小梅は磯部のことを大して好きではなかったが、セックスを何度も重ねるうちに次第に磯部に気持ちが傾いていく。
一方で磯部は、ズルズルと続く小梅との身体だけの関係に空虚さを感じて断ち切ろうとする。
そして海岸で偶然拾ったSDカードに偶然写されていた「うみべの女の子」に想いを寄せるように。
小梅は磯部との心のすれ違いに耐え切れず、自分の想いを磯部に吐露するが…。
倉悠貴は、小梅が憧れる三崎先輩として出演、出番は少ないものの金髪のロン毛、かなりチャラいキャラクターを好演しています。
「衝動」(2021年)
あらすじ
監督・脚本・企画:土井笑生。
ハチ(倉悠貴)は違法ドラッグの運び屋のバイトをしており、住所もなくネットカフェに寝泊りする日々。人生に対する希望もなく投げやりで生きており、クソみたいな人生の、そのおまけだと思っている。その影には、慕っていた兄が殺人の罪で服役しているという背景もあった。
そんな中、ハチはふとしたきっかけでアイ(見上愛)という少女に出逢う。彼女はあるトラウマから声を出すことができず、筆談で人とコミュニケーションをとる。アイもまた売春で生計を立てており、ハチと似た孤独を背負っていた。
「何処にも行くところなんか無い」、同じような虚無感を抱えた二人は互いに大切な存在となっていく。
ハチはこの現状から抜け出しアイと生きていこうと、ドラッグの元締めのアジトから薬を盗んで売ろうとするのだが……。
感想・見どころ
若い頃に誰もが多かれ少なかれ経験する、行き場のない感情やモヤモヤした衝動、それを爆発させた作品です。
全体的にハードな世界観の中で、ハチとアイが二人で話しているシーンが好きでした。話すといってもアイは声が出ないので、ハチの問いかけに対して都度、手帳に書きそれをやぶって渡します。そのやりとりが何だか微笑ましく感じられました。
ただハチのセリフに説明的なところが多く、やや冗長に思えました。(アイが話せないという設定上、それを補う必要はあったのかもしれませんが。)
また終盤のラブホテルでのシーンでかなり暴力的・性暴力的な描写があり、そこは観ているのが結構しんどかったです。ハチ達を搾取する側の「悪役」としてドラッグを取りしきるグループがあるのですが、その設定もややチープで説得力に欠ける気がしました。
しかし役者陣の演技は、とても良いものだったと思います。
倉悠貴は、自身の置かれた境遇に対するどうしようもない苛立ち、閉塞的なやり切れなさを、薄っぺらくなることなくリアルに表現しています。
見上愛も、声が出せないという難役ながら、表情や彼女自身のミステリアスな雰囲気がうまくアイというキャラクターにハマっていたと思います。
また、川郷司駿平がハチの兄役なのですが、拘置所の面会室で彼が罪を独白するシーンで、その演技力と、色白で端正な顔立ちも相まって非常に恐ろしく感じられました。
他にもネットカフェで他愛のない会話をする関係の山本月乃など、今後さらに活躍するであろう若手俳優の実力を堪能できる作品だと思います。