2025年4月期NHK朝ドラ「あんぱん」での好演が話題の俳優・北村匠海さん。
あの漫画家・やなせたかし役として、戦後の激動の時代を妻ののぶ(今田美桜)と共に生き抜き、やがて皆に愛されるアンパンマンを生み出すまでを実直に演じていますね。
「北村匠海って何で有名になったのかな?」
「彼の人気の理由は何だろう?」
本記事ではそんな北村匠海さんの人気の理由をお伝えしていきたいと思います。
北村匠海 人気の理由
北村匠海の人気の理由は以下のとおりです。
バンド DISH//の活動、「猫」がヒット

北村匠海は俳優業と並行して音楽活動もしており、バンド「DISH//」のボーカルを務めています。
中でも「猫」という楽曲のヒットが北村の知名度と人気上昇につながりました。
「猫」は元々 DISH// が2017年にシングル「僕たちがやりました」のカップリング曲としてリリースしたもの。
後の2020年にYouTubeチャンネル THE FIRST TAKE で「猫 〜THE FIRST TAKE ver.〜」を披露し、それが再生回数1億回を超える大ヒットとなります。
同年の第62回日本レコード大賞でも優秀作品賞を受賞し、アーティストとしての北村匠海を広く知らしめることとなりました。
尚、「猫」を作詞・作曲したのはあのあいみょんで、北村匠海が主演する映画「君の膵臓をたべたい」にインスパイアされて作った楽曲だそうです。
失ってしまった大切な人を「猫」にたとえ、いつかまたフラッと自分のもとへ現われてほしい、と歌った哀愁のある素敵な曲です。
地に足のついた確かな演技力
役者としての実力があることももちろん人気がある理由の一つです。
派手な表現をする役柄でなくとも、丁寧で落ち着きのある台詞回し、些細な表情の変化から、心の変化を表現することに長けています。
青春純愛モノで活躍している印象が強いかもしれませんが、人の生や死をテーマとするような重厚な作品にも多く出演しています。
たとえば恋人が病魔に冒され余命あと僅かであったり(「君の膵臓をたべたい」)、自身に自殺願望があったり(「スクロール」や「十二人の死にたい子どもたち」)というようなもの。
もし演技力の低い役者であれば、これらの重い設定に負けてしまうと思いますが、北村は苦悩や憂いを内包する、地に足のついた芝居によって作品にさらに深みを与えています。
北村匠海 演技の魅力が分かる作品
そんな北村匠海の魅力や演技力が分かる作品をいくつかご紹介します。
「君の膵臓をたべたい」(2017年 映画)

地味な高校生の「僕」(北村匠海)は、偶然 図書館で桜良(浜辺美波)の落としたノートを拾い、彼女が病魔に冒されており余命あと数年であることを知る。
彼女の「死ぬまでにしたいこと」に付き合わされることになった僕は、二人でスイーツを食べに行ったり、旅行に行ったりすることになる。
明るくふるまう彼女に翻弄されながらも、深く人と関わることを避けてきた「僕」の心は次第にほどかれていく。
桜良にとってもまた、病気の自分に過度に同情したりせず「日常をくれる」僕の存在は大事なものになっていた。
大切な人の死に寄り添い受けとめようとする「僕」を、淡々とした繊細な芝居で北村匠海が好演。
本作は興行収入35.2億円を記録するヒットとなり、北村匠海も第41回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞するなど、北村が一躍有名となるきっかけとなった作品です。
「十二人の死にたい子どもたち」(2019年 映画)
自殺願望を持った12人の若者が、全員で安楽死をするため廃病院の密室に集まる。
しかしそこには何故か謎の13人目がおり、しかも既に遺体となっている。
一体これは誰なのか? 誰がここに運んできたのか? この12人の中に殺人鬼がいるのでは?
疑念は疑念を呼び、極限状態の中で、それぞれの死にたい理由が明らかになってくる。
ノブオ(北村匠海)もまたある秘密を抱えて、この集いに参加していた。
彼の目的と、12人の辿り着く真相とはーー?
「東京リベンジャーズ」シリーズ(2021年~ 映画)
負け犬フリーターの花垣武道(北村匠海)は、かつての彼女・橘日向(今田美桜)が暴走族の抗争に巻き込まれ死んでしまったことを知る。
また自分も駅のホームで何者かに突き落とされ、電車にひかれる瞬間になぜかタイムリープが発生、10年前の高校時代に戻ってくる。
ダメダメだった自身の人生をやり直すため、大切だった日向を死なせないよう未来を変えるため、最凶といわれる暴走族に潜入し、彼らを止めるべく奮闘する物語。
本作では男気ある不良として熱演する北村匠海を観ることができます。
「スクロール」(2023年 映画)

僕(北村匠海)は職場の上司のパワハラに苦しめられ、その怒りと絶望をSNSに投稿することで何とか自分を保っていた。
「こんな世の中から消えてしまいたい」、そんな風に思っていた矢先、学生時代の友人が自殺したことを知らされる。
生と死を見つめ直す中で、暗闇から小さな希望を見出す青年を北村匠海が好演。
他にも、「いまが楽しければそれでいい」と考えるTV局員のユウスケ(中川大志)、
ユウスケとの結婚によって必ず幸せになれると信じている菜穂(松岡茉優)、
特別な自分になりたいと願う私(古川琴音)がおり、
それぞれが抱える苦悩を何とかやり過ごし、乗り越えていく。
明日を模索する若者たちの青春群像劇。