朝ドラ俳優・加瀬亮の経歴 魅力が分かる出演作品を紹介

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俳優

2025年4月期のNHK朝ドラ「あんぱん」で、今田美桜演じる主人公の父親・朝田 結太郎を俳優の加瀬亮さんが演じ話題となりましたね。

加瀬さんといえば主に映画で活躍されている実力派の俳優さんです。

この記事では加瀬亮の経歴と、その魅力が分かる出演作品をご紹介したいと思います。

加瀬亮の経歴や魅力

神奈川県横浜市出身ですが、生まれてすぐ父の仕事の都合でアメリカに移り、7歳までワシントンで育ちました。

日本に戻ってから、中央大学に入学も後に中退。俳優の浅野忠信に憧れて彼の所属する事務所アノレに手紙を送り、それがきっかけで同事務所に所属しました。

浅野の付き人として働きはじめ、2000年に映画「五条霊戦記」でデビュー。

以降、映画を中心として様々な作品に出演しています。
(2018年には個人事務所RYO KASE OFFICEを設立)

2007年には映画「それでもボクはやってない」で痴漢の容疑をかけられ無罪を証明しようと奮闘する男を熱演。本作によりブルーリボン賞など多くの映画賞を受賞。

2010年の映画「アウトレイジ」ではインテリ系のヤクザを怪演、これまであまり無かったブチ切れる役柄で自身のイメージを覆し話題に。

同年TBS系ドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」では、戸田恵梨香とW主演で特殊能力を持った犯罪者達と戦う刑事を演じる。本作はその人気からスペシャルドラマや映画にも発展しました。

役柄は割と硬派だったりムスッとしてる人物が多い印象なのですが、素の加瀬さんはインタビューなどで爽やかな笑顔を見せており、とても好印象な方ですね。

加瀬亮の魅力が分かる 出演作品

「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」(2010年)

TBS系の連続ドラマです。常識で解決できない事件を捜査する警察内の部署(通称:未詳)に属する刑事の当麻 紗綾(とうまさや / 戸田恵梨香)と瀬文 焚流(せぶみたける / 加瀬亮)のコンビが、特殊能力(=SPEC)を持った犯罪者達と戦う物語

過去にドラマ「ケイゾク」を手掛けた堤幸彦監督が、

そのテイストを踏襲し、スタイリッシュかつ洗練された映像と音楽で魅了してくれます。

千里眼を持つ能力者や他人に憑依する能力者などと対峙する中で、当麻は宿敵であり時間を止める能力を持つ青年・ニノマエ(神木隆之介)を捕えるため、また瀬文は奇怪な事件によって重傷を負い植物状態となった後輩を救うため、二人はケンカしながらも協力し合い奮闘する。

やがて特殊能力者達を秘密裏に闇へ葬っている公安零課という組織の存在が明らかになり、未詳 vs 能力者達 vs 公安零課 という三つ巴の戦いへと発展していく――。


特殊能力者を捕えるため、当麻と瀬文が互いに反発し合いながらもバディとして共に捜査していきます。

当麻は天才的頭脳を持った変人で、髪ボサボサで常にキャリーバッグをごろごろ転がし、好物の餃子を大食いするという、かなりぶっ飛んだキャラクター。

加瀬亮演じる瀬文はきほん冷静ですが、そんな当麻に対しムカついてツッコミを入れてるときの表情や口調はなかなかツボです。
ある意味ボケとツッコミみたいな関係で、そのやりとりも魅力のひとつです。

一方で瀬文には大切な後輩に重傷を負わせてしまった自責の念のようなものがあり、『命をなめてんじゃねえぞ』と犯罪者に怒る姿には、人の命を誰よりも大切にする情の深さを感じます。

能力者との戦いとともに、加瀬亮の持つ「熱さ」と「誠実さ」の両方を楽しめる良作です。

「はじまりのみち」(2013年)

映画監督・木下惠介の生誕100年プロジェクトとして実話をもとに製作された映画で、アニメ監督として有名な原恵一氏による初の実写作品になります。

世は戦時中、映画作りにも国のために戦う意識を高めるものが求められていた。

木下惠介監督(加瀬亮)は、自身の製作した映画「陸軍」のラスト(戦地に向かう我が子を、母親が涙ながらに見送るシーン)が女々しいと政府からクレームをつけられ、次回作の撮影ができなくなってしまう。

自身の作りたい映画を作れないことに怒り失望した惠介は辞表を提出し、故郷の浜松に戻る。

そこには病床の母・たま(田中裕子)がおり、その世話をしながら暮らす惠介だったが、戦況の悪化から家族で浜松を離れ山間の村落へ疎開することになる

病気で動けない母を安静に連れていくため、リアカーに彼女を乗せて惠介が運ぶことに。
兄の敏三(ユースケ・サンタマリア)と、荷物を運ぶために雇った便利屋(濱田岳)とともに疎開先へ向かう。

峠道を上る道中は長く険しい道のりだったが、母を運ぶため惠介はリアカーを引くのも苦にせず歩き続けていく。

しかし一方で惠介の心中には、映画作りに対する忘れがたい思いがあった――。


本作の加瀬亮の魅力は、母への愛情という点にあると思います。
病で動けない母のために、リアカーに乗せて懸命に長時間、険しい道を進み続ける。

また、宿に入る前、移送中に雨風にさらされ泥のついた母の顔を、手拭いで丁寧にきれいにし、くしで髪を整える。

たったそれだけのことが、あまりにも慈愛に満ちた所作で、まるで神々しい儀式を見ているかのように映ります。宿の主人たちも言葉をなくし見入ってしまうほど。

母を想う朴訥な青年という役が、加瀬亮にとても合っていると思います。

また映画監督としての信念も捨ててはおらず、終盤の母の渾身の励ましによって再度、監督としての復帰を決意するシーンはとても感動的です。

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