2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」でヒロインを務める髙石あかりさん。
朝ドラの主演に抜擢されるとはとても凄いことですが、彼女は何の作品で有名になったのでしょうか?
実は「ベイビーわるきゅーれ」という作品が映画だけで3作とシリーズ化されており、これが彼女の知名度を大きく上げた要因と言われています。
この記事では、その「ベイビーわるきゅーれ」シリーズがどんなものか、また、その他に髙石あかりを世に知らしめた作品は何か、お伝えしていきます。
「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ

ベイビーわるきゅーれ どんな作品?
社会にうまく馴染めない杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)はルームシェアしながら二人で仲良くだらだら生活しているが、その正体はスゴ腕の殺し屋。
協会から指令が入ると、銃を片手にターゲットの命を狙いに行く。
作品としては殺しを扱っていながら必要以上に重苦しくなることなく(ゲームをしているようなスカッとする感じ)、主演の二人の可愛く脱力系のキャラクターも相まって、全体的にポップな世界観で楽しめます。
迫力満点のハイスピードのガンアクションと、対照的な普段の2人のゆる~いやりとりが魅力。
ベイビーわるきゅーれ 見る順番とあらすじは?
「ベイビーわるきゅーれ」シリーズは全部で映画3本、ドラマ1シーズン(12話)が制作されています。
時系列と、大まかなあらすじは以下の通り。
それぞれの話は独立しているので、順番通りに観ることにこだわらなくても楽しめると思います。
- 「ベイビーわるきゅーれ」(2021年・映画)
シリーズ第一弾。ちさとがバイトするメイドカフェに、ヤクザの浜岡一平(本宮泰風)らが客としてやってくる。メイドのささいな失敗に怒って暴れる浜岡らをちさとが射殺したことで、ヤクザとの抗争に巻き込まれていくことに。 - 「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」(2023年・映画)
うだつの上がらない殺し屋アルバイトの神村ゆうり(丞威)と弟のまこと(濱田龍臣)は、正規の殺し屋を殺せば、その空いたポストに自分達がついて安定した収入をもらえると考えた。実力派の殺し屋として名をはせるちさととまひろがこの二人に狙われ、戦うことになる。 - 「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」(2024年・映画)
協会の指令でターゲットの男を追うちさととまひろだったが、現れた謎の男の強さに圧倒され失敗に終わる。その男は史上最強の殺し屋と言われる冬村かえで(池松壮亮)で、彼を抹殺するようにちさと達は協会から命じられる。 - 「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(2024年・テレビ東京ドラマ)※「ナイスデイズ」の後日談。
ある日まひろは自分を尾行していた男を返り討ちにするが、男の正体は殺し屋協会で一大プロジェクトを任される男・夏目敬(草川拓弥)で、まひろ達はそのプロジェクトに巻き込まれていく。
髙石あかり その他のドラマや映画での活躍
髙石あかりは「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ以外にも様々なドラマや映画で活躍しており、それらも彼女が有名になった理由です。
その中で特に彼女の魅力が垣間見える作品をご紹介します。
「生き残った6人によると」(2022年 MBS/TBS系ドラマ)

あらすじ
成田空港から広がった謎のパンデミックによって、街はゾンビだらけになってしまった。
高校2年の水上梨々(桜田ひより)が逃げ込んだのは、とあるショッピングモール。
ここでは、美人でモテる村濱雫(中村ゆりか)や、カリスマCEOでリーダー的存在のれんれん(佐野玲於/GENERATIONS)、マッチョで自分大好きな平坂亮(大貫勇輔)…といった個性的な人たちがシェアハウスのように気ままに暮らしていた。
そんな彼らが夢中になっているのはーー「恋」をすること。
ゾンビに取り囲まれていつ死ぬか分からない、だからこそ今、誰かと恋をしたい。
極限状態の中で、誰が生き残り、そして誰と誰がくっつくのか? 彼らの恋の矢印は日夜、入り乱れる。
新しいテイストのラブコメディ。
髙石あかりが演じるのは、自由奔放なYouTuber
髙石あかりが演じるのは、樫本ビーストという名のYouTuber。
金髪のツインテールにわりと奇抜な格好で、避難生活の中でも楽観的で時々YouTube用の動画を撮ったり自由に暮らしています。
人に対して言動は厳しかったりしますが、根は優しい女の子。
奥手で寡黙なフリーター・入江神(倉悠貴)が彼女に想いを寄せており、二人の恋路も見どころのひとつです。
「アポロの歌」(2025年 MBS/TBS系ドラマ)

あらすじ
手塚治虫の同名漫画が原作のSFファンタジー。
幼い頃の母親によるトラウマから愛を憎むようになった青年・近石昭吾(ちかいししょうご / 佐藤勝利)。
彼はふとしたはずみから、自分に想いを寄せる幼馴染・渡ひろみ(髙石あかり)を死なせてしまう。
昭吾は女神から罰を受けることとなり、それは別の世界で生まれ変わり、一人の女性を愛するが、結ばれる前に死んでまた生まれ変わり、報われぬ愛を繰り返す…というものだった。
逃れられない転生のループに迷い込んだ昭吾は、いくつもの世界を彷徨いながら真実の愛に辿り着くことができるのか?
髙石あかりは、世界が変わるたび別の役柄に
髙石あかりは、昭吾(佐藤勝利)が転生するたび、別の女性として彼の前に現れます(昭吾の記憶は引き継がれていない)。
元々は昭吾に好意を持つ幼馴染であり、次の世界では今をときめく人気歌手として彼と出逢う。
そして第三の世界では、合成人間の王の役。
世界が変わるごとに全く違った役柄を演じ分ける力はさすがで、圧巻は第三世界の合成人間です。
これは人間によって造り出された生命体で、愛情という感情を持っておらず、髙石はその中の王として君臨している。
AIのような口調で、でも完全に機械というわけでもなく若干の人間っぽさもあり、王としての威厳も備えている。
手塚治虫原作の難解なキャラクターを、髙石は見事なバランス感覚で表現しています。
愛という感情が分からず、執拗に昭吾にそれを求める彼女。
終末観ただよう世界で、二人の想いはどこに行きつくのかーー?
「遺書、公開」(2025年 映画)

あらすじ
2年D組の新学期が始まる朝、クラスメイト全員に謎のメールが送られてくる。
そこにはD組全員の序列が書かれており、一人一人の順位が明確に示されていた。
たちの悪いイタズラと思いながらも皆どこかで気にしつつ、半年の月日が流れる。
そしてある日、序列1位で皆の憧れの的だった姫山 椿(堀未央奈)が、校内で自ら命を絶つ。
悲しみの中、葬儀に参加するクラスメイト達。
教室に戻ると、一人一人の机の上に、それぞれにあてた姫山からの遺書が置かれていた。
この遺書に姫山が自殺した理由が書かれているかもしれないと思い、一人ずつ順番に自分あての遺書を読み上げていくことに。
それまで隠されていた事実が明らかにされ、一人一人の本性が暴かれていく。
姫山を自殺に追い込んだ者が、果たしてこの中にいるのか。
混乱と疑念が渦巻く教室で、遺書の公開が辿り着いた真相とはーー?
髙石あかりが演じるのは、亡くなった優等生の親友
髙石は自ら命を絶った姫山椿の親友、御門凛奈(みかどりんな)を演じています。
姫山とはテニス部でダブルスを組む程の仲で、それだけに彼女が死んでしまった理由を強く知りたいと思っている。
自身の序列は3位と高順位にいるものの、凛奈にも秘密があり、遺書を公開するときにそれが明らかになります。
髙石の迫真の演技は、まさに怪演と言っていいほど鬼気迫るものがあり、圧倒させられます。