人気若手女優の南沙良さん。ドラマやCM、映画で、彼女を目にする機会が多くなっています。
この記事では、南沙良の人気の理由やおすすめの出演作品についてお話したいと思います。
南沙良はどんな人?
南沙良がどのような人か、まずその経歴と魅力について説明いたします。
基本情報と経歴
<基本情報> | |
生年月日 | 2002年6月11日(22歳/2024年7月時点) |
出身地 | 東京都 |
身長 | 160 cm |
血液型 | A型 |
事務所 | レプロエンタテインメント |
趣味 | 読書、アニメ鑑賞、ゲーム |
2014年から雑誌『nicola』の専属モデル(いわゆる「ニコモ」)として活動していましたが、2017年に映画「幼な子われらに生まれ」で女優としてデビュー。
翌年の映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で吃音症の少女を熱演し、第43回報知映画賞新人賞や第33回高崎映画祭最優秀新人女優賞などを受賞、その後も様々な映画やドラマで活躍しています。
趣味としてマンガやアニメなどを挙げており、ゴジラや恐竜といった巨大生物も好きで、恐竜に関する展覧会の音声ガイドを行うほどです。
南沙良の魅力とは
モデル出身でもあり美形の女優さんですが、確かな演技力を持っています。私が観た作品の影響もあるかもしれませんが、特に悩みを抱えた人物を繊細に表現するのが上手いと感じました。
周囲と馴染めず不登校になった少女(「もみの家」)だったり、吃音症で自分の思いを上手く伝えられない女子高生(「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」)、といった役がとてもハマっていると思います。
彼女自身もインタビューで『人との距離感を掴みづらかったりする役は、自分自身と通じる部分がある』と述べていますが、そんなことも影響しているのかもしれません。
特に似た境遇にある同世代の女子は、彼女に強く共感するのではないでしょうか。
「もみの家」で、ずっと塞ぎこんでいた不登校の少女・彩花(南沙良)が後半に向け徐々に笑顔が増えていく様子は、まるで小さな奇跡を目の当たりにしているような気さえします。
南沙良 おすすめ出演作、映画作品
南沙良の表現力を堪能できる映画作品をご紹介いたします。
「もみの家」(2020年)
「もみの家」は富山の豊かな自然の中にある、心に不安を抱えた若者の自立を支援する施設。
母親に連れられて俯きながらやってきたのは、不登校で引きこもりの本田彩花(南沙良)。
もみの家の経営者・佐藤泰利(緒形直人)と妻の恵(田中美里)は、そんな彼女を優しく迎え入れる。
彩花はそこで同じような境遇の寮生たちと、日々農作業をしながら共同生活を送ることに。
はじめはまるで稲の「もみ」のように固い殻の中にこもっていた彩花だったが、寮生やOBたちとの心の触れあいが、自分で農作物を育て収穫する歓びが、巡りゆく季節の中で少しずつ彼女の心を解きほぐしていく。さらに大切な人との別離や、新たな生命の誕生を目の当たりにし、人間的にも成長する。大袈裟なストーリー展開などがなくとも、観る人の心をほっこりと温かくしてくれる良作です。
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(2018年)
高校生の大島志乃(南沙良)は吃音症で、人とうまく話すことができない。
入学初日、皆に自己紹介するときも「お・・・お・・・」とどもり、笑われてしまう。しかし一方で志乃は、歌を歌うのが上手い。
同じクラスの岡崎加代(蒔田彩珠)はミュージシャンを目指している少女。ギターを弾けるが、歌は上手くない。
志乃の歌を聴いて感動した加代は二人で音楽ユニットを組もうと提案し、「しのかよ」が結成される。加代のギターに合わせ志乃が歌い、文化祭に向けて楽しく練習する日々が続いていた。
クラスメイトの菊池強(萩原利久)はそんな二人の活動を最初はおもしろがって冷やかしていたが、やがて自分も参加させてほしいと言い出す。そこに彼なりの寂しさを感じとった加代は、菊池の加入を認める。
タンバリンを手にする菊池と3人で練習することになるが、加代と菊池が仲良さそうにしていて疎外感を感じた志乃は、練習を拒むようになり……。
南沙良が吃音症の少女を静かに熱演しています。最後に志乃が皆に向かって大声で自分の気持ちを吐露するシーンがありますが、これは圧巻です。
でもこの映画は単に「少女が吃音症を乗り越えて、精神的に強くなりました」というだけの話ではないと思います。
誰にだって自分の気持ちを(大切な人に対しては特に)上手く伝えられずもどかしい思いをしたり、自分自身の嫌な部分をどうしても変えられなかったりといったことはあると思います。
そんなふうに誰もが抱え込んできた思いを志乃が代弁して吐き出してくれるから、同世代の若者はもちろん、もっと大人まで幅広く共感されるのではないでしょうか。
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