数々の映画やドラマに出演し絶大な人気を誇る女優の浜辺美波さん。
外見の美しさにばかり目がいきがちですが、実はかなりの実力を持った演技派女優さんです。
本記事では浜辺美波の演技力が分かる作品5選を、演じている役柄と共にご紹介したいと思います。
「君の膵臓をたべたい」(2017年 映画)

あらすじ
地味な高校生の「僕」(北村匠海)は、偶然 図書館で桜良(浜辺美波)の落としたノートを拾い、彼女が病魔に冒されており余命あと数年であることを知る。
彼女の「死ぬまでにしたいこと」に付き合わされることになった僕は、二人でスイーツを食べに行ったり、旅行に行ったりすることになる。
明るくふるまう彼女に翻弄されながらも、深く人と関わることを避けてきた「僕」の心は次第にほどかれていく。
桜良にとってもまた、病気の自分に過度に同情したりせず「日常をくれる」僕の存在は大事なものになっていた。
お互いに大切な関係となっていく二人だが、運命はそれを許さずーー。
浜辺美波が演じるのは、余命数年の女子高生
病気によって余命数年である女子高生・桜良を演じる。
心の奥にあるはずのやがて訪れる死への恐怖はあまり表に出さず、「僕」に対してはつとめて明るく接し、そんなふうに彼を翻弄する感じが、結果として僕に人と関わる心の広がりを与えます。
桜良という少女を、悲劇のヒロインに偏り過ぎず、希望も持った人物として演じる浜辺のバランス感覚は秀逸です。
浜辺は本作で第41回日本アカデミー賞 新人俳優賞などの各賞を総なめにし、名実ともに彼女の出世作となりました。
「シン・仮面ライダー」(2023年 映画)
あらすじ
仮面ライダー生誕50周年企画として、「エヴァンゲリオン」シリーズや「シン・ゴジラ」などで知られる庵野秀明監督が、
原作へのリスペクトを込めつつ新たな仮面ライダーを生み出した作品。
本郷猛(池松壮亮)は謎の組織・SHOCKERの研究員によって身体を改造され昆虫合成型オーグメント・バッタオーグとなり、人並み外れた身体能力を得る。
しかし組織の理念に疑問を抱いた緑川ルリ子(浜辺美波)と共にSHOCKERを脱出、追跡してきた蜘蛛オーグ(声: 大森南朋)を何とか撃破するものの、その後も様々なオーグ(怪人)との戦いに巻き込まれていく。
浜辺美波が演じるのは、クールで孤独な女性
浜辺は研究者の父と共にSHOCKERを脱出する女性・緑川ルリ子を演じています。
「私は常に用意周到なの」が口ぐせの頭脳派で、表情も少なくとてもクールな役柄です。
どこか孤独であきらめの雰囲気もまとっており、わずかな希望を仮面ライダーに託します。
メインキャストの中では一番普通の人間に近く(変身せず、怪人でもない)、シュールともいえる独特の世界観の中で、普通の役柄で存在感を維持できるのは演技力の成せるわざだと思います。
「やがて海へと届く」(2022年 映画)
あらすじ
監督・脚本:中川龍太郎。
大学に入った湖谷真奈(岸井ゆきの)は不思議な雰囲気を持った女性・卯木すみれ(浜辺美波)と知り合う。
引っ込み思案な真奈とはちがい、上手に立ち回って誰とでも仲良くできるすみれ。対照的な二人だったが不思議と馬が合い、すぐに親友となった。
しかしある夏の日、すみれが一人で東北へ旅行に行ったとき震災に遭い、消息が分からなくなってしまう。
それから5年のときが経ち、周囲の人は『すみれはもういない』のだと割り切って先に進もうとしていた。
すみれの恋人だった遠野敦(杉野遥亮)も既に新しい相手を見つけ、結婚を予定している。
だが真奈はいまだ大切な親友の消失を受け入れられないでいた。
遠野はすみれの荷物を整理するため、彼女が以前よく撮影していたハンディカムのカメラを真奈に渡す。そこには真奈の知らないすみれの想いが記録されていて――。
真奈はすみれの痕跡を辿るため、東北へと赴くのだった。
浜辺美波が演じるのは、謎めいた親友
真奈(岸井ゆきの)の親友・すみれを演じています。
自由奔放で明るい性格ながら、達観した雰囲気もあり、
「(人と仲良くするには)チューニングするだけだよ。周波数を合わせるの」
「私たちには世界の片面しか見えていない」
といった台詞を真奈に口にする。
それでいて浮いた感じがせず、現実感があるのはさすがです。
謎めいた部分もある不思議な役ですが、浜辺美波自身もふわっとした人柄の中にどこかミステリアスなところがあり、その辺りも上手くはまっているのだと思います。
「ゴジラ-1.0」(2023年 映画)

あらすじ
第二次世界大戦で敷島浩一(神木隆之介)は特攻隊員として出撃するが、特攻はかなわず生き延びる。
戦後、焼け野原となった東京に戻ってきた敷島は、赤ん坊を抱えた大石典子(浜辺美波)と出会う。
荒れ果てた日本、日々の生活もままならない過酷な状況下に、更なる脅威が襲いかかる。
ゴジラと呼ばれる未知の巨大生物が都心に現われ、建物を破壊し始めたのだ。
浩一たちは、科学者の野田健治(吉岡秀隆)を中心にゴジラ討伐の作戦を立案し、命をかけ実行に移すのだがーー。
浜辺美波が演じるのは、戦後を生きぬく昭和の女性
本作はもちろんゴジラ対人間の軍隊による大迫力の戦闘シーンが見どころですが、一方でひたむきに生きる者の人間ドラマでもあります。
戦争から帰還した浩一(神木)と、身寄りのない子連れの典子(浜辺)。
何もない戦後の日本で、赤の他人だった二人が一緒に暮らすようになる。
浩一は特攻隊員でありながら任務を全うできず自分だけ生き残ってしまった自責の念にかられ苦しみ続ける。
典子はそんな彼をもどかしく思いながらも「生き残った人間は、きちんと生きていくべき」だと励まし、いつしかお互いは大切な存在になっていく。
浜辺美波の昭和の時代にも違和感なく溶け込む普遍的な美しさと、実直な演技が物語を支えています。
「六人の嘘つきな大学生」(2024年 映画)

あらすじ
ある有名企業の新卒採用試験に、6人の学生が生き残っていた。
最終選考となる1ヶ月後のグループディスカッションでは全員が合格になる可能性もあると聞き、6人は協力して対策と準備を重ね、親睦を深めていく。
しかし後になって、会社から変更が告げられ合格者は1名しか出さないことになり、
しかも誰を合格にするかは自分たちで決めなければならなくなった。
選考当日、会議室で6人が合格者を決める投票を進める中で、謎の封筒が6通発見される。
中身はここにいるメンバーの過去の過ちや悪事が暴露される内容の文書だった。
封筒が開かれるたびに一人また一人と信頼を失い、採用レースから脱落していく。
互いを非難し合い、疑心暗鬼に支配される選考会場ーー。
最後に誰が採用となるのか、そしてこの暴露文書を用意した人物の目的とは?
浜辺美波が演じるのは、控え目な大学生
浜辺美波は「自分には何のとりえもない」という謙虚な大学生・嶌衣織(しまいおり)役で、控え目な演技がうまく馴染んでいます。
選考中に次々と開封される暴露文書にも翻弄されはするものの、一方で主張すべきところは主張する。
6人の中で一番善良に見えるけど、だからこそかなり怪しい人物にも映る。果たして真相はーー?
作中では学生たちの8年後も描かれますが、学生時代から社会人となった衣織との演じ分けにも実力を感じさせます。